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「名古屋平成中村座 同朋高校公演」へ行ってきました!

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本業の会社員と、推し活と命を懸けてるふつうの主婦です。ネットリテラシーは低めですが、インターネットの海に飛び込んだ十数年前から目の前の扉を1つずつ開けてくれるこの世界が大好きです。ここから、推しのあたたかい世界を届け続けていくのが、私の生涯を懸けた目標です。

 

先日、東海テレビ開局65周年企画『十八世中村勘三郎十三回忌「名古屋平成中村座 同朋高校公演」』へ行ってきました~🚶🏻‍♀️◞◞

 

(少し寒い日だったけど、
青空が広がった、気持ちの良い日でした。。)

 

 

 

 

公演場所となったのは、同朋高校。

地下鉄"中村公園駅”からはちょっと距離があるから、どうしようかなぁ‥と考えていたんですが、主催者さんがシャトルバスを準備して下さっていて‥、非常に助かりました!
(待機場所は十三銀行前。そんなに待たなくても、次々来るし‥。乗車時間は体感で5分くらいです🚌)

 

おまけにバスに乗る時も、降りた後も、同朋高校の学生さん、保護者の皆さんがボランティアとして親切丁寧に誘導して下さったから、会場に着くまでに、テンションMAX⤴⤴

 

 

 


そして、校門をくぐると、正面に校舎があって‥

窓には、『おかえりなさい!名古屋平成中村座』と皆さんへの歓迎の言葉が貼られてあって‥。
(これは写真を撮りたかった!けど、なん様人が多くて、ちょっと気持ちが折れてしまいました‥😓)

なんですが‥
体育館へ向かう途中に、ずらー---っと、"長屋"と呼ばれる出店が並んでて、
また一気にテンションあっ~ぷっ!

 

 

 

 

こちらは↑、東海テレビの公式サイトに書かれてあった案内図。

 

この体育館の真正面にあるのが、"江戸職人長屋"。
ココロときめくものがいっぱいで、あっちを見ては、こっちに戻りと‥
ウロウロしてしまいました😁

 

 

いつまでも、眺めていられます( ^ω^)💕・・・

 

 

「江戸文字」のシールに、「銀細工」「江戸手拭」「竹細工」「日本刺繍」「扇」「祭り絵」等などが所狭しと並び‥
(私は、この、勘九郎さんや七之助さんが描かれた祭り絵を購入しました。)

そして、両脇の食べ物屋さんなどがずらりと並ぶ"長屋"の一角には、【同朋高校ブース】もあって、これまた可愛いグッズが販売されていました🥰
(公演場所によっては、長屋の帯がもっと長く連なり、本当のお祭りみたいな雰囲気になるそうです。。)

 

 

買っちゃった~😉名古屋平成中村座のキャラクター"卯鸞(うさらん)"🐰

 

 

そして、もう1つ☝🏻忘れてはならないのが公演パンフレット!
(【筋がき帳】と呼ばれていて‥。こういう呼び方にも、グッと来ちゃいます😭)

 

 

因みに、ここに書かれてあるのが「江戸文字」。なんとなく見たことありますよね~🥰

 

 

さぁ!そして‥いよいよ開場。
芝居小屋"に見立てた、同朋高校体育館の中へと入ります🚶🏻‍♀️◞◞

 

 

 

 

正面入り口には‥
十八世、中村勘三郎さんのお写真が飾られていて‥
来る人、帰る人たちを見守ってくださっています。

 

 

この笑顔を見ていると、亡くなられたことが未だに信じられません‥

 

 

で☝🏻
そっから中へ、、じゃなくて、左右に分かれた階段から二階へ上がり、入場🚶🏻‍♀️🚶🏻‍♀️🚶🏻‍♀️🚶🏻‍♀️◞◞
(足の悪い方とかには、少し辛いかも‥。周囲の方のお声掛けが大切かもです)

 

そして‥
こちらが、入り口からの眺め‥

 

 


 

写真は、公演が引けた後に撮影したものですが‥
ほんの数分前まで、たくさんの人でごった返していて、
まだ、この時は、その熱気が残っている状態でした。。

 

そして、ここから自分の席を探すのですが、これが結構大変と言うか‥迷っちゃうというか‥💦

なので、ここでも、ボランティアの皆さん(観劇の出迎えや見送りをする方たちを"お茶子さん”と呼ぶそうで‥。今回のボランティアの皆さんはその道のプロの方から直々に指導を受けたんだそうです。)が大活躍!

 

ちなみに、こちらが、座席に置かれた座布団。
(渋いっ!)

 

 

 

 

これを見ると、【平成中村座】が目指した、"江戸の芝居小屋を復活させる”という意気込みを感じます。(感じるんですが‥。)

 

座布団自体は、フカフカで厚みがあるので、座り心地は良いのです。だけど‥
正座し慣れてないとか、テーブルと椅子の生活に慣れてるとか、現代人の体格のこととか考えると、正直、ちょっと無理があるのかぁ‥とも思いました。

 

そして、席を探すのに迷っちゃう理由ですが‥
自分の席はこの座布団の前に置かれた席表?それとも、後ろ?ってところ。

 

 

写真を撮ってるお客様も多かったです。。📸✨

 

 

私は、後ろに置かれた席表で座っちゃったのですが、、
実は、前だったという。。💦
(お茶子さんが、何度も、何度も声を張り上げているのが気になって、気づいたという次第です😓
しかも‥「間違う方多いんですよ~」というフォローまで入った😭)

 

そして、いよいよ・・
カン!カンっ!という、開幕を告げる拍子木の音が、会場中に響き渡りました・・・!

 

 

 

 

と、いう事で‥
公演の感想を少しだけ。。🤗


観劇したのは15時30分から開始の夜の部。

演目は、義太夫狂言の『義経千本桜  川連法眼館(よしつねせんぼんざくら かわつらほうげんやかた』と、長唄囃子連中『二人藤娘(ににんふじむすめ』。

因みに‥
義太夫狂言】とは、人形浄瑠璃で演じられていた人気作品を歌舞伎仕様に仕上げたもの。
当時は、歌舞伎に比べ、人形浄瑠璃の方が人気があったそうで、どうやらその人気にあやかったようです。中でも、この『義経千本桜』は、笑いあり、涙あり、また立役のカッコよさを堪能できる作品でもあり、人気が高く、【三大歌舞伎】の1つと言われているそうです☝🏻

 

そして‥
長唄囃子連中】とは、長唄舞踏の演奏形式の1つで、

通常は、舞台正面に緋毛氈(ひもうせん/あの、赤いやつです‥)が敷かれた雛段の上下に、唄を歌う唄方と三味線の長唄連中(ながうたはやしれんじゅう)、鼓・太鼓・笛のお囃子連中(おはやしれんじゅう)がずらりと並んだものなのですが、この『二人藤娘』は、舞台正面に、大きな松の木と、それに絡む藤の花が描かれているため、長唄囃子連中は左右にずらりと並びます。
(もう、その景色だけでも、華やかで、ため息ものなんです。。)

 

そんな「長唄舞踊 ※」の中で、この『藤娘』は代表的な作品の1つと言われ、
(※筋がき帳には「歌舞伎舞踏」と記載されているので、若干、踊り方とか演出とか、歌舞伎バージョンは違うのかもしれません‥)
女形(歌舞伎の女役さんのこと)の艶っぽさと、可愛らしさを一度に堪能できる舞踊なんです。

また、年始に『西川流初舞』に触れていたこともあり、どうしても見たい演目でもありました。

 

 

この赤い提灯や、窓の格子が、まさにザ・江戸!

 


いやぁ~!

素晴らしかったです!!

冒頭で、座布団席について、なんだかんだと書いてしまいましたが‥
思い返すと、歌舞伎座などで観る時は、まだ結構緊張してしまい、身構えてしまいがちなんですが‥。
平成中村座』では、座布団の上で、胡坐をかいたり、体育座りしたりと、ゆる~い姿勢で楽に見ることができました。

だからなのか‥
スッーと物語に入っていけたし、声を出して笑ったり、驚いたり、思いっきり拍手したり‥。
いつもよりも、役者さんとの距離も近くに感じられて、嬉しい気持ちでいっぱいになりました。
あと何回か行ったら、あの憧れの"掛け声"も掛けられる気がするっ。)

 

『義経千本桜』で勘九郎さんが演じられた、本物の佐藤忠信は、威厳があって、品格があって、重厚で、義経の信任が厚い人物だという説得力がありました。

そして、何より、カッコいい!!
どちらかと言うと、テレビなどでは、勘九郎さんのユニークな面を見ることが多かったので、ギャップ萌え~で、思わずドキドキしちゃいました💕

 

打って変わって、狐忠信は‥
可愛そうで、可愛くて、
狐だから、その仕草や所作も可笑しくて‥🤣

だけど、狐だからこそ、その動きも、かなりアクロバティック!
舞台上の仕掛けと、演出の凄さも相まって、「あ!!」とか「うわぁ~!」とか、思わず声を発しちゃったところがたくさんありました。

 

心の声(え!?そっから出てくる?)

心の声(その上で‥、その姿勢で‥走れる!?)

心の声(そのカラダの柔らかさは‥何?)

心の声(ええ~!?なんでそんなに動けるの~~~~~!!)

 

あと、本当に、健気で可愛い狐だった‥
ぎゅー-っと抱きしめたい衝動に、何度も駆られる、狐でした‥

 

出来るものなら、最後、あの花道の奥で‥
両腕を広げ、抱き留めてあげたかったなぁ‥という気持ちがこみ上げてきました。。

 

 

 

 

 

さぁ!そして‥
七之助さんと鶴松さんが舞われた『二人藤娘』!

元々の曲は、大津絵(滋賀県大津市で江戸時代初期から名産としてきた民俗絵画で、東海道を旅する旅人たちの間の土産物・護符として知られていたんだそう‥)に描かれた【藤の枝を担いだ遊女】が、その絵から抜け出て踊る、という古風な趣向の【変化舞踏】の一コマだったそう。(これはこれで、面白そう♪)

そこから、文政九年(1826年)の9月に、江戸・中村座(日本で初めて建てられた歌舞伎の芝居小屋。勘九郎さんたちの原点ですね‥)で、二代目、関三十郎(小柄ながら、堅い芸風で贔屓も多く、「名人関三」と称されたとか‥)が上方へ行くお名残に踊った変化舞踊の中の一曲として初演されたんだそう。

 

なので、色んな短い曲を、1人の舞踊家が踊り抜くという組曲形式の舞踏だったそうで‥
だからこそ、踊り手は大変だけど、見てる方は、ワクワクするという作品であります🥰

また、その後も、唄や演出が変わっていき、現在のような人気曲になったのが、六代目尾上菊五郎が、六世藤間勘十郎の振付により、遊女から【藤の花の精】として踊る新演出を披露した、昭和十二年3月の歌舞伎座公演からなんだそうです🙌🏻

 

 

 

 

(コホンっ・・話しを進めねばっ!)
これ‥もう‥ホント、凄いんです‥😭

照明が落とされた、暗闇の中で‥
カン、カン、という拍子木の音と、
トントントントンという太鼓の音色が小さく響きわたります。

その太鼓の音が、少しずつ大きくなって・・・

よぉ~!という声の後、唄が始まります。

 

若紫に十返り(とかえり)の ~

花を現す~    松の藤浪~

 

そして、
ポンポンポンポンポンッポンッポンッと‥
鼓の音が、力強さを増したと思ったら‥

パッと明るくなり、舞台の全景が現れます。
ここで、一斉に会場からどよめきが‥!

 

大きな松の木と、それに絡む(これがまた意味深‥)藤の花が大きく垂れ下がり、舞台全体に広がっていて‥ その前で繰り広げられる踊りや、音楽、藤娘たちの衣装も変わっていく。。

 

おまけに、場面が変わる間に演奏される三味線がまた、凄いんです!
ここは、もう、見ている人たちみんな、気づいたら拍手していた、というほど聴き応えがありました。

 

そして何より、何より、
まるで姉妹のような藤の花の精の七之助さんと鶴松さん!
その艶っぽさと可愛らしさったら‥😭
これは、元々女である私たちでさえ‥年を重ねたら‥とか、経験を積めば‥とかだけで出るものではない色気で‥。

 

本気で、本気で‥
あんな空気を纏えるような女性になりたい!と本気で思いました。
(あれはね‥形だけじゃダメなんですよ‥目に見えるものとは違うんですよ‥感じるものなんですよ‥)

 

藤の花房~  色よく長く~

可愛がろとて~    酒買うて~
飲ませたら~     家(うち)の男松(おまつ)に
絡んで締めて~

てもさても~   十返りという名の憎や~
かえるというは~ 忌み詞(ことば)‥‥

 

 

 

 

なんか、もう‥
歌舞伎って本当にスゴイ!

心がアツくなるし、夢を見せてくれるし‥
場合によっては、その先に‥自分が成りたいものも見せてくれる‥

もう、これは、絶対観るべきですよっ😭

 

"時間差退場”も徹底され、みなさん、ゆったりと、舞台の余韻を楽しみながらの退場でした。。🚶🏻‍♀️◞🚶🏻‍♀️◞🚶🏻‍♀️◞

 

 

🔸参考文献
🦊坂東玉三郎舞踏集
🦊歌舞伎公式総合サイト『歌舞伎美人(かぶきびと)』
🦊歌舞伎用語案内
🦊和比茶美(わびさび)

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