新しい『鬼平犯科帳』感想②
遂に、SEASON1最終エピソード『血頭の丹兵衛』放送!放送から2時間経ちましたが‥まだ余韻に浸っております。。😌💭
◆『鬼平犯科帳 血頭の丹兵衛』
【新しい鬼平】が制作されると知ってから、約3年経ちました。
嬉しかった半面、正直、吉右衛門版の鬼平の印象と好きって気持ちが強すぎて、音楽や役者さんを含め、いろいろと不安でもありました。
が!が!がっ!
もう、これが【鬼平でしょ!】と熱く叫んでいる自分がいて‥
今は、これ、吉右衛門版みたいに毎週放送されないかなぁ‥と切に願ってる自分がいます😭
という訳で‥
『血頭の丹兵衛』もめちゃくちゃ良かった!!
十代目・松本幸四郎さん演じる長谷川平蔵は、巷でもよく言われているように、すっごく色気があって、今回もゾクソクしました。
と、同時にどんな場面でも優しさが滲み出ていて、変かもしれませんが、胸が締め付けられるように切なくなってしまいました。幸四郎さんの平蔵は、鬼の心の後ろに、いつも哀しみを湛えていて、すべての悪と、その犠牲になった人への憐憫がある。その姿に回を重ねるごとにどんどんハマってしまっています。配下メンバーだけでなく、密偵となった元盗賊たちを含め、平蔵の周りにいる人間すべてが、彼の虜になるのも、ものスゴー----く納得できるのです。
あと、幸四郎さんの台詞回しが絶妙!
粋だなぁ‥巧いなぁ‥って思いながら聞き惚れてしまいました🥲
今作で、そんな平蔵に惚れ込んだのは元盗賊の小房の粂八。
前作の『でくの十蔵』では、その時のお頭・野槌の弥平のあくどいやり方に疑問を持ち、平蔵に捕らえられたことで救われます。
盗賊という悪の道に身を落としながらも、粂八の心は純粋で、【誰かを信じたい】、【まっとうに生きたい】という思いに、いつも心をズタズタに切り裂かれているような傷みを感じました。
吉右衛門版で、蟹江敬三さんが演じた粂八もめちゃめちゃ良かった。
和田さんが演じられた粂八よりも、もう少しワルで、もう少し尖ってて、もう少し平蔵との距離もあって‥。だからこそ、最後の最後まで、平蔵の密偵になるかどうか分からなかったし‥だからこそ、最後の最後に平蔵の背中を追っかけたことに、心からホッとしたことを覚えています。
今回、和田さんが演じられた粂八からは、幸四郎さん演じる平蔵が持つやるせなさから来る哀しみと切なさを感じた。そして乾きを感じた。渇望する強い気持ちを感じた。
だから、だから、今‥
この時に平蔵と出会えて良かったな、と心から思えたし‥
だからこそ、丹兵衛の根城に、自分一人の命を持ってカタを着けようとした粂八を叱責した平蔵と二人のシーンは涙が溢れて止まらなかった。
(その二人の絆に誰よりも敏感に反応していた忠吾も可愛かった~😁)
あと‥
やっぱり丹兵衛が古田新太さんで良かった。
古田さんの丹兵衛には、時代に流されちゃう脆さと危うさがあって‥。
だからこそ、彼の背景とか苦悩とか何にも考えずに、単純に(ダメだわ・・こいつ‥)と思えたし、心の底からスカっとした。
それに、でないと、粂八も救われないでしょう。怖いでしょう。
そしてSEASON1を通して登場した、橋爪功さんが演じられた蓑火の喜之助が活きてくるってもんですよ!
今回も、橋爪さんと和田さんの二人のシーンがめちゃめちゃ良かったし‥
その様子を、離れたところから静かに見守っている平蔵がとても素敵で、カッコ良かった。
おまけに、平蔵と喜之助それぞれが、(どっかであったような・・)と回顧している場面が、どちらも余韻があって本当に良かった。こういう余韻がいいんですよ。鬼平は‥
そこが本当に、本当に大好きです。
SEASON2の制作に入った話が流れてきているけど‥
その後、音沙汰がない‥
次は、どのエピソードだろう‥
待ち遠しくて、堪りません。。
あ!!!忘れてた!
今回のエンディングが、すっごくいい!
あの、粂八‥可愛い‥😭